デリヘル盗撮トラブル!余罪が発覚するも示談で無事に解決

弁護士 若林翔
2019年01月28日更新

デリヘル盗撮トラブルの概要

今回、当法律事務所に相談へ来られたのは、静岡県浜松市在住の方。

デリヘルを利用中に盗撮をしていたことがデリヘル嬢に見つかってしまい、相談者が盗撮に使用した機材を持ってデリヘル嬢が帰ってしまった。すなわち、盗撮の証拠は風俗店側に握られてしまっている状態だ。

その後、相談者のところにお店から繰り返し電話がかかってきた。最初は出なかったが、あまりにも何度も鳴るので相談者がつい出てしまうと、示談金として100万円を支払うようにお店側から要求されてしまう。

お店からの電話が怖いし、盗撮してしまったことは事実だけど本当に100万円も支払わないといけないのか分からない。
そこで、これからどうしたらいいのかを相談したいと、当法律事務所へ無料相談の電話をかけた。

弁護士による示談交渉

当法律事務所の弁護士が今回の相談を受任後すぐ、風俗店へと電話をかける。まずは弁護士が代理人となったことを説明して相談者へと連絡をしないように伝え、風俗店から相談者への連絡を止める。これで、お店からの電話を怖がっていた相談者の不安を取り除き、以後の交渉はお店側と弁護士との間だけでやり取りをすることになった。

そして、弁護士が風俗店との間で電話による示談金額についての交渉を開始した。相談者とも相談の上、穏便に済ませる方向で交渉を行うことになっていたので、示談金額を減額したうえで支払うことをこちらからお店に提案するも、当初はお店側が主に金額面で難色を示す。そこから、弁護士が相談者と連絡を取り合いながら、お店側との粘り強い交渉を継続する。

最終的に、弁護士が静岡県浜松市まで出向いて相談者と同行し、風俗店の経営者と直接会っての交渉を行うことになった。

交渉中に盗撮余罪の発覚!?

弁護士との風俗店経営者との直接交渉が始まった。

その中で、相談者から聞かされていなかった同じ風俗店での別のデリヘル嬢への盗撮が発覚したこと、その証拠動画もあることが伝えられた。

予期せぬ出来事だったため、弁護士は一度相談者とともに交渉の場から退席して事実確認をさせて欲しいと伝え、席を立ち,事実確認をすることにした。

相談者が同じお店の別のデリヘル嬢への盗撮も行っていたことも認めたため、急遽、そちらの交渉も行うことになった。

交渉の席に戻り交渉を重ねた結果、最初に弊所へと相談されていた盗撮について、示談金額を30万円にまで減額することに成功。さらに、余罪同じお店の別のデリヘル嬢への盗撮事案は、その場での交渉の結果、15万円で示談することで即日交渉がまとまった

相談者が上記の示談金を支払う代わりに、お店側から相談者へこれ以上の金銭の請求を行わないことや、盗撮の件で被害届を提出しないことといった条項を盛り込んだ示談書を作成し、以後はお店側が金銭を請求したり、警察へ訴え出たりしないことを約束したので、相談内容について無事に解決となった。

 

 

弁護士 若林翔

弁護士法人グラディアトル法律事務所代表弁護士。 東京弁護士会所属(登録番号:50133) 男女トラブルや詐欺、消費者被害、誹謗中傷など多岐にわたる分野を手掛けるとともに、顧問弁護士として風俗やキャバクラ、ホストクラブなど、ナイトビジネスの健全化に助力している。

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